おぼえているだろうか?藤子不二雄マンガによく登場する、数字の3を反対にしたこの形。人の唇なのだ。よくジャイアンやのび太、ドラえもんがこの唇になっていたけど、たまに、しずかちゃんまで逆3の字唇で登場していた。これは「口を尖らせる」という行為=やや不満という気持ちの表現手段なのだ。しかし、『ドラえもん』の中では、近所に太った子どもで、いつもこの唇の友達が登場していたと思うと、彼は家庭不和でもあってストレスから太ってしまい、挙げ句いつも口を尖らせていたことになる。その点スネ夫は、裕福に満足のいく家庭環境のおかげで育っており、このような唇で登場したことはないはず(あくまで僕の記憶)。したがって、その辺の不公平をなくすためにも、作者はあえてスネ夫の口を異常とも見える鋭角的な表現に至ったのではなかろうか。 |
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