2008年01月30日
Sport

Minority H-Report

代々木体育館でのハンドボール女子の予選再試合を観戦。
ま、女子の日韓戦に関してはニュースで騒がれている中東の笛問題は、少し歪んだ形で被害にあった両者。昨年のカザフスタンでの予選では、カザフ有利な大会結果を出すために、一番強いであろう韓国チームの勝敗を調整するために、日本有利な笛での試合となり1点差で勝利だったわけ。そういう意味では、やはり実力通りの点差になったのかな。ただ、もう少し点差は詰まっても良かったかもしれないね。

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試合は、立ち上がりからどうも日本の選手たちはナーバスになっていたのか、ボールが手につかない、バタバタとした試合運びで連続失点。すぐに調子を取り戻して連続得点をするも、良いタイミングで韓国チームのタイムアウト(このタイミングがうまかった気がする)。これで流れがまた韓国に、そして点差は縮まらないままに。

時より光るプレー(ポストプレーは良かった気がする)もあった日本チームだったけど、45からのシュート(わかりやすく言えばロングシュートみたいなことかな)に得点の臭いを感じない。なにか選手の調子が悪いのか、それとも精神的な部分の影響なのか、ワンテンポ遅い。フォーメーションプレイもはまった時は美しいシュートが決まるのだけど、中へ中へとコートを狭く使ってしまい、しかもパスコースを読まれているせいか、まったく歯が立たないように見える。ワンドリブル入れるのは良いが、シュートできるタイミングでワンドリいれてタイミング遅れることもしばし・・・

あと、決定的な違いは速攻。日本のキーパーが何度も好セーブを繰り出し(韓国のキーパーも好セーブ連発で両チームのキーパーは当たっていたね)、速攻のチャンスがあったのだが、日本のチームは尽く失敗。原因は韓国チームの切り替えの早さ、戻りの速さによるところもあるのだけど、守備専の選手と攻撃専の選手の交代を速攻時にも行っていて、早いパス回しができない・・・キーパーからボールを受けた選手が交代を気にしてフリーで待っている(走っている)選手にパスしないというより見ていないのだ。より攻めの質を上げるための交代も良いけど、目の前の得点チャンスを積んでは本末転倒だ。

それに速攻時に高い位置から走り込んでボールを運んでも、キーパーとの間にディフェンスがいるとシュートを打たない、スピードを生かしてワンフェイントをかましてシュートに行けばよいとは思うだけど・・・パスしてしまう。強引さがないというか、ここでシュートって時にパスをしてしまう。まるで、サッカーの日本代表(男子)のようなゴール前のプレーに溜息である。それだけ韓国ディフェンスのプレッシャーが強いと言うことなのだろうけど、気持ちで負けているように思える。時々本当に強引にシュートを打つこともあるんだけど、気持ちで負けてしまっているので、ただの強引なシュートになってしまい、ゴールの枠に投げ切れていない。

ハンドボールってフルコンタクトでぶつかり合い競技なので、精神的勝っていないとプレーで勝つことは、まず無いと思うのだ。激しくぶつかり合いながらも、ふわっとループシュートを決めたり、常に冷静に相手を見てのプレーが要求される。熱い気合いだけでなく冷静さを要求されるという意味で、自分たちのプレーにばかり気を取られ、ミスを連発して自滅した日本チームの精神面は気合いの空回りなのか、かなり不安定だったように思える。ここ最近の急激なマスコミを含めてのプレッシャーというのは、想像以上に大きかったのかな〜。

2008北京オリンピックアジア予選(再戦)1.29 <代々木第一体育館>
日本_21 (12-18, 9-16) 34_韓国
http://www.handball.jp/

次の最終予選(組み合わせ対戦国は、ルーマニア・クロアチア・ポーランド・・う〜む厳しい相手だね)はぜひ実力を出し切ってもらいたいなと。

さ〜て!今日の男子の試合では、実力を出し切って、注目度の高さも良い意味で作用して日本勝利に期待だ。


ちなみに、自分も試合の前半の5分たたないうちに声が枯れてしまい、気合い入れすぎました。。。渋谷でクールダウンしてから帰宅。

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sunday TOKIHOUSE *17