2008年12月21日
Cinema / Think

Helvetica

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10月末のことですが、夕方に少し時間を作れたので、Helvetica展にぶらり。幸運なことに、ちょうど映画「Helvetica」の上映が始まったので観ることができました。

内容は「Helvetica」が生まれる経緯、携わった人々。この書体を崇拝するデザイナー、忌み嫌うデザイナーなど、賛否両サイドの意見がとても興味深い内容でした。また、50年代から60年代にかけてアメリカのメーカー達が挙ってロゴに「Helvetica」を使用始めたあたりの解説は面白かったですね。

今や「Helvetica」を使用したデザインは街中にあふれており、実際に僕もよく使うんですが、とても使い勝手の良い書体だと思います。この主張無きモダンな書体は、どんな主張をも発することが可能でもあり、使用するだけでデザインされたような錯覚を与えてしまう・・・デザイナーにとってはドラッグのような書体です。そんなこともあり、実はある時期「Helvetica」から遠ざかり「Universe」をよく使っていたんですが、最近また「Helvetica」に回帰してきた感じですね。www

で、なぜ今頃そんな話をなんかと思われるかもしれませんが、・・・最近、またもう一度観たくなったので、amazonでポチッとしちゃいました。今から届くのが楽しみです。
DVD: ヘルベチカ ~世界を魅了する(Amazon)


Helvetica A Documentary Film by Gary Hustwit
http://www.helveticafilm.com/

Helvetica Project
http://helvetica-web.com/

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でも、一番好きな書体は「Avant Garde」だったりします。で・・・今ちょいと「Helvetica」の元になったとも言われているの制作時にライバルと言われた「Akzidenz Grotesk」が欲しかったりします。「Akzidenz Grotesk Next」が発売されてますし。あと、まだ持っていない「Frutiger」も欲しかったり、しかも「Frutiger Next」も出ている!・・・う〜ん、予算が足りないかも。

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ちょっと、追記部分訂正。
「Akzidenz Grotesk」は元になったわけではなくて、「Helvetica」を制作する際に、比較検討対象として当時人気が出始めていたベルトルド社の「Akzidenz Grotesk」を用いて調整したいったようですね。『欧文書体2』小林章著に記述がありました。

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COMMENTS

昔同僚の女の子がクライアント相手に得意げに「ヘブラチカが・・・」とか言ってて思わず吹き出しそうになったのを思い出した。

グハッ!耳真っ赤やね。
なんかかわいいキャラクターみたいだw

でも、フォントの読み方って「Futura(フツラ)」や「Cochin(コシャン)」など、最初ホント恥ずかしい読み方してたような・・・汗

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