2012年03月15日
Think / Work

ツタグラ〈伝わるINFOGRAPHICS 〉

ツタグラという昨年9月にはじまった経産省のインフォグラフィックに関するプロジェクトに参加してみました。本日、受講した3人の研究者の内容に対して全員分のグラフィックを投稿完了。全部で5件。

最初のキックオフ・イベントで東大の大野さん、東北大の石田さんのお話を聞いたのだけど、石田さんのエコジレンマにとても共感できたので、もっとこの考え方が広まって欲しいという思いから、初期の3種類のインフォグラフィックを制作。

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世界8都市の環境意識と東京生活者のエコジレンマ

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家庭環境におけるエコジレンマ

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《2030年》ぼくらは毎日オフロに入れない。


次に参加した藻谷さんの経済の話も興味深く、人口比ではなく実数でみることで、本当の経済が見えてくるというお話。そこで、人口の移り変わりに特化したグラフを作成。遊びのあるインフォグラフィックと云うよりは、動きを加えることでグラフを見る方が実感として強く認識できるように制作。また、藻谷さんが公演先で使っていただけるように、PCだけではなく、iPadやiPhoneなどでも触れるような仕様にした。ノンサッチの吉木君と平井君の協力で完成。サンキュー。触っている様子をYoutubeの動画にて投稿。投稿した動画内で「STOP POLLUTION」が長めに表示されているのはご愛敬。だって、経産省サイトですからね。プチゲリラw

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日本の人口推移〈1950〜2050〉

実際にさわれるグラフはこちら
http://www.bowlgraphics.net/tsutagra/03/


で、実は藻谷さんの実数で考えるという視点から、再度、大野さんの資料を見たら、その中で2055年になって60歳以上の人口比が50%(現在2012年で32.4%)を超えるにもかかわらず、人数自体はそれほど増えないということに気づいた瞬間、ふと、もの凄い超高齢化社会と将来を不安視する報道(もちろん政治家も含め)が多い中、高齢者に向けている社会リソースを若者と子供に向けても、なんら問題ないんじゃないか。なんとなく明るい未来が想像できちゃったので、これは伝えなくちゃ!という衝動から締め切り前日にババッとシンプルな比較グラフを制作。


tsutagra1.jpg
高齢化する社会とは?

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実は、ツタグラの最初のイベントに参加した時は、趣旨説明を受けても、さっぱり何がやりたいのかがわからなかった。というか、全く伝わってこなかった。発起人の経産省の高木さん自身も、手探りですと公言していたぐらいだから。最初のイベントの際に来場者としていらしてたチューブグラフィックスの木村さんを途中から引き込んで、ややインフォグラフィックを制作していくための的確なアドバイスが注入された感がある。そもそも、キックオフのイベント時では来場者の悶々とした空気を、最後の質問コーナーで木村さんがズバズバと意見されてて気持ちよかったw ボク自身も言いたいことが山ほどあったので、終わってからも議論に参加させてもらった。ただ、逆にその場で運営側方々の日本の未来を本気でなんとかしなくてはいけないという熱い思いを感じ取れたからこそ、僕がデキルコトとして一連の投稿。

ホント、、正直、僕らの支払っている税金使ってるのに、呑気なこと言ってるなぁと、、、、激しい憤りを感じたんだけど。怒ってるばかりじゃ未来はないので、逆に盛り上げて、意味のあるものにしようと発想を変えて参加しました。


で、ツタラグプロジェクトって何?って話だけど、僕の解釈は、要するに大枠としてインフォグラフィックというものを使って国の公報機能として活用していきたい。手始めに国内の素晴らしい研究でありながら、いまひとつ埋もれている研究レポートを広めるために活用してみる企画として捉えていたんだけど、、、合ってるのかな?

ツタグラ〈伝わるINFOGRAPHICS〉
http://www.tsutagra.go.jp/

そもそも、このツタグラを知ったのは木村さんのツイッターのつぶやきがきっかけなんだけど、元々はツタグラに興味があったわけではなく、木村さんの著書「インフォグラフィックス」を持っていたので、お会いしてサインもらっちゃおうという魂胆だったのですwww 当日、早速挨拶して持参したマジックでサインしてもらうことに成功。そして、実は私の本も購入してくださっていたので、後日、私からもサインさせていただくという・・・なんとも嬉しい出来事。


インフォグラフィックは正しい情報を伝えるという点でとてもソーシャルグッドな分野であると思うので、今後ひとつのブームで終わることなく社会に定着していくとよいな〜という思いで、これからも頑張っていこうと思います。そのためには、質を落とさないように精進精進であります。

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sunday TOKIHOUSE *17