Saturday, March 04, 2000

Super



Mathieu Boogaerts

私がMathieu Boogaertsを聞くよと言った時、
知り合いのフランス人の男の子はこう言った。
「演歌を日本の音楽の代表だと思われたらいやじゃない?それと同じこと」。
私は決してMathieu Boogaertsのことをフランスの音楽の代表だとは思わないけど、
フランス語以外にこの人のメロディに合う言語はないと思う。

モノを大事にしなさいと言われて育ったためか、
少し大きくなってアメリカ映画を見た時に、
スニーカーのままベッドに寝転がったり、
ロッカーに教科書を投げ入れたりするのを見て、
少し驚いた記憶がある。

Mathieu Boogaertsを聞くと、
大事にするものとそうじゃないもの、どっちも愛すべきものって気がしてくる。
言語じゃない言葉、意味を成さないつぶやき。
そういうものぜんぶひっくるめてる空気は、すごく愛しいものだ。