Wednesday, February 26, 2003

TEMPO=AVANCO



tamba trio

むかしむかし、豚小屋が火事で燃えてしまい、
たくさんの豚が焼け死んでしまいましたとさ。
豚小屋の主人が焼けてしまったかわいい豚たちを試しに食べてみたら、
これがまあおいしいこと!
こうしてベーコンは生まれた。
ほんとかどうか知らないけど、どこかで聞いてずっとそう信じてきた。
サラダ、スープ、パスタ、目玉焼き、キッシュ、ジャーマンポテト、
グラタン、ピザ、ホットサンド。 あらゆる料理の万能選手、ベーコン。
我が家の冷蔵庫にベーコンの不在はあり得ない。
今日もルクルーゼの大鍋の中でスープになりかけている。
もういっそベランダにスモークストーブを作って、自家製ベーコンを作りたいとも思う。

我が家の音楽にその不在はあり得ないのは、他でもなくジャズ。
個人的に、コテコテのジャズはいつも聞きたいわけじゃなく、
疲れた時にも病める時にも ぽよよんと流せる程度が好み。
タンバトリオは一見(一聴?)わりと朴訥で、暖かくて、
でもどこか冴えてて、ちょっと達観してる感じがいい。
でしゃばらないけど隅っちょのほうでいい味を出している ベーコンのようなやつ。

Saturday, February 01, 2003

SPEEDBALL NO ROOM FOR SQUARES V



various artists

CD試聴システムは素晴らしい。ナカミチ万歳。
試聴しなかったら買わなかったであろうCDは、我が家に山ほどある。
そしてその殆どがコンピもの。
以前と違って最近では、CDは殆どの場合BGM需要。
食事しながら、仕事しながら、ウトウトしながら、電車に揺られながら。
BGMにはならずに聴覚の中心にとぐろを巻くアルバムももちろん買うけれど、
最近の耳にとっては、BGMでいてくれるほうが有難いことが多い。

タワレコ。そこは試聴天国。
タワレコ。そこは衝動買い天国。

何故だかそそられる、手書きのPOP。
黄色のショッピングバッグは、やがて我が家でごみ袋となりその短い生涯を終える。
初めのうちはそうでもないのに
聴けば聴くほどスルメの如く味が出るアルバムの多くは、
こうして我が家の棚に収まることになる。
タワレコでCDを買うという行為は、
ボンジュールで買うのとも、HMVで買うのとも、UNIONで買うのとも、ちょっと違う。
独特のPOP感、流浪感、買う側の狙いのなさ。
買うつもりなかったんだけどなんか連れて帰ってきちゃったよ、でもいい感じでしょ?
というような、言い訳じみた顔で家族にジャケットを見せる瞬間。